稽古のこと

稽古のこと · 2023/04/05
 保護者の方からの「最近子どもが『ミットトレーニングが痛いから嫌だ』と言っています」「組手が怖いと言って道場に行きたがりません」などの相談は昔からよくあります。ネットの相談サイトなどでもフルコンタクト空手のコーナーで同様の相談を見かけることがあります。...
稽古のこと · 2021/03/13
『自己完結』とは(ひとりよがりなどの否定的な意味の方ではなく)、問題や課題を自分自身で解決する、という意味です。  道場では、基本的にすべて自己完結です。例えば道場で帯が解けた場合、一人で結び直せないとします。これでは自己完結していません。自分で自分の帯を結ぶことはもちろん、組手で自分の身を守ることまですべて自己完結です。...
稽古のこと · 2021/03/12
 最近、若い頃のように身体を追い込んだトレーニングをすると疲労が抜けるのが遅くなりました。また頻繁に関節の痛みも出て、その痛みが消えるのにも時間がかかり、あまりに効率が悪いです。今までの不摂生のツケが一気に来たのかと暗澹たる思いでしたが、落ち込んでばかりもいられないのでちょっとやり方を工夫してみると、ずいぶんとその悩みは改善されました。その一つとして最近気をつけているのが『稽古のたびに身体を限界まで追い込まない』ことです。  具体的にいうと、毎回限界ギリギリまで身体を追い込まず、軽い疲労が残るくらいでトレーニングを終了します。この時点ではやや物足りなく感じますが、この程度の疲労なら割合早く回復するので、その分トレーニングの頻度を上げることが出来ます。つまり一回のトレーニングの量を減らすことで肉体的な負担を減らし、その分トレーニング頻度を上げて一週間でのトータルのトレーニングボリュームをこれまでよりやや増やすといった感じです。  今年に入ってこれを実行していますが、昨年ひどく悩まされたひじやひざの関節痛や腰痛、筋肉の疲労感は格段に減りました。そしてトレーニング自体にあまりストレスを感じないので毎回フレッシュな気持ちで稽古に取り組めます。  確かに私も経験上メンタルを鍛えるには肉体を限界まで追い込むトレーニング(オールアウト)は必要と考えています。それに定期的に追い込むトレーニングを取り入れると、身体だけでなく心にも新鮮な刺激が入るので、精神的な成長を促す意味でも有効だと思います。しかし、それを継続して続けると早々にオーバーワークに陥ってしまいます。  その点、追い込まない方法ならトレーニングの量自体は確保出来ているので、これまでより身体に負担をかけない形でのスキルアップが期待できます。  このトレーニングボリュームを重視するやり方はウェイトトレーニングでは実践している方も多く、成果も上がっているようです。もちろん格闘技である空手は強烈なメンタルの強さが要求されるので、そのために極限まで身体をいじめることを否定しませんが、毎回のように少学生や中高生にそのメニューを課すのはそうとうな注意が必要だと思います。
稽古のこと · 2021/03/11
 組手とは、実際に相手と手技や足技を駆使して戦う稽古です。一般の方が空手と聞いてイメージするのはこの組手稽古ではないでしょうか。  普段行う基本稽古や移動稽古、型稽古、補強運動、柔軟運動などはすべて組手のための稽古であり、組手に生かされないと意味がありません。組手こそフルコンタクト空手の本質です。...
稽古のこと · 2021/02/27
 昨年中に入会した白帯にとってはいよいよ色帯昇級が射程内に入って来ましたが、それをリアルに感じている道場生とそうでない道場生の稽古の取り組み方に差が出て来ました。そしてその差は、ほぼそのまま現在の実力差となっています。...
稽古のこと · 2021/02/05
 一研会は雰囲気は和やかですがあくまで武道団体です。学校などの教育機関ではありませんので、何よりもまずは強くなることが一番の目的です。  入会動機に多い『礼儀作法を身につけたい。』『精神的に強くなりたい。』と言った部分は、技術の向上を目指して必死で稽古した結果、ついてくるものだと思います。...
稽古のこと · 2020/07/23
 道場で稽古していると、時々道場生が息苦しそうにしているのが目につきます。そう、マスクのせいです。使用しているエコールマミのマミホール教室内は空調完備。お陰で稽古環境は快適ですが、やはり口に密着するマスクが道場生にとっては辛そうで、こちらとしても稽古時のみでも何か代替品はないものかと考えているのですが、ここまでこれといった決め手に欠ける感じです。実際ネックとなるのは息苦しさ、着け心地の悪さ、視界の悪さ、の3点です。  そこで飲食業の方が着用しておられるのをテレビで見て「これ‼」と思ったのが透明マスク。これなら通常のマスクの息苦しさ、フェイスシールドの着け心地の悪さと視界の悪さという問題をクリアしているのではと思い早速購入。とはいえ、まあこれはフェイスシールドの時も、ヘッドガードにアクリル板を取り付けて改良した時も「これで問題なし‼」と思って道場生の中学生Sさんに試してもらったところ、激しくダメ出しされたので、これも実際に稽古で使用してみるまで何とも言えませんが。  でも、これはダメ、と分かる事もこれはこれで収穫です。私が大好きな古生物学研究の第一人者、北海道大学総合博物館小林快次教授も、「化石が見つからない時は『ここには化石がない』という事が分かった事が収穫」とおっしゃっていました。  もし透明マスクがだめなら次を考えるだけ。とりあえずやってみましょう‼
稽古のこと · 2020/07/23
 先日直接ショップまで行って注文したミットが今日届きました。購入したミットはダミーミット、コーチングプロテクター、カーブキックミットの3種類。どこの道場にも当たり前にあるような商品で珍しくもないものですが、これは黒帯の先生たちの厚意の塊。私としては本当に大切なものです。今後、中高生の道場生が本格的に試合に参戦となった場合を考えて、実際に使うことになる道場生や黒帯の先生の意見を聞きつつ、必要なミットを厳選した結果、上記の3点に決めました。  それにしても私が空手を始めた約30年前に比べてミットの種類や材質も随分変わりました。新しい物好きな私は、これまで目新しい発想のトレーニング道具を散々試してきましたが、発想は素晴らしくても実際に使ってみると、ちょっとこれは使い勝手が…というものも多く、色んな商品が出て来ては消えを繰り返していました。しかし、その中で定番商品として残ったものは、マイナーチェンジを繰り返しながらとても良い商品に進化してきました。  実際に触れてみると、それらの商品は、初期のものと形は似ていても品質ははるかに高レベル。いたるところに、色んな工夫の跡が見られます。求められていることを敏感に察知してそれが商品に反映されているのを見ると、私などは「それそれ‼そういうのが欲しかった‼」と思ってしまいます。道場生のみんながこのミットを使って安心して稽古出来る日が来るのが楽しみです。  それにしても、これまで道場で見てもそうは感じませんでしたが、これらのミット、自宅に置くとデカい‼今、真剣に保管場所を熟考中です。
稽古のこと · 2020/07/20
 今日、新しいミットのサンプルを確認する為に大阪のショップへ行ってきました。来るべき時に備え、ミット類を充実させておこうと思いショップを訪ねて実際に手に取って質感や大きさ、重さを確認しました。...
稽古のこと · 2020/07/08
 先々週くらいに道場生全員にフェイスシールドを配布しましたが、次の稽古に着けてきてくれたのはたったの一名。結構期待していたのですが、どうも大きさと視認性がネックのようです。大きさはカットするなどで対応出来そうですが、室内の蛍光灯の光の反射で視認性が著しく低くなるようです。...

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