最近、稽古が終わった後の備品の積み込みについて、「先生、一人で運んでいますね。大丈夫ですか?」「何かあったのですか?」と声を掛けていただくことが増えましたので、少し私の考えを書かせていただきます。
これまでは、多くの道場生がミットや備品を車まで運ぶのを手伝ってくれていました。特に上級生は、自分から率先して動いてくれる子も多く、本当に助けられてきました。
実は、そのことについて改めて考えるきっかけがありました。先日、中学生の多くがテスト期間で稽古を休んでいた日、稽古後に備品を片付けようとした時、私はふと「今日は運んでくれる人数が少ないな」と感じてしまったのです。
その瞬間、自分ではっとしました。本来、備品を運ぶのは道場責任者である私の仕事なのに、いつの間にか道場生が手伝ってくれることを当たり前のように受け止め、その人数に不満を持っている自分に愕然としました。
もちろん、道場生が自ら「先生、運びます」と声を掛け、率先して動いてくれることは、本当にありがたく、感謝しかありません。その姿は、一研会が大切にしている思いやりや気配りの心が育っている証でもあり、とても誇らしく思っています。しかし、その善意は決して当たり前ではありません。普段偉そうにそんなことを話している私自身がそれに甘えてしまっていると気づいて以来、備品はできる限り自分一人で運ぶようにしています。
昨日の稽古終わりに「あとは先生が運ぶから、みんなは先に帰りなさい」と言うと道場生の一人が「いや、後片付けも稽古のうちです」と言ってくれました。まさにその通り、私自身もまだまだ未熟で修業中の身です。指導者だから完成しているのではなく、皆さんと共に学び、反省し、少しずつ成長していきたいと思っています。
これからも皆さんの善意には心から感謝しつつ、その気持ちに甘えることなく、自分がやるべきことは自分で責任を持って行う。そんな姿勢を大切にし、一研会らしい道場づくりを続けていきたいと思います。
とはいえ、人間ひとりでは大したことはできません。皆さんの力が必要な時は遠慮なくお願いすると思いますので、その時はよろしくお願いします。
