一研会には、私にとって30年近い付き合いになる、心強い仲間がいます。市川典英先生こと『ノリヒデ先生です。
道場生の皆さんにとっては、イベントや一般部の稽古でしかなかなか顔を合わせる機械がありませんが、中には『ノリヒデ先生って何者?』と思っている人もいるかもしれませんのでここで紹介しておきます。
ノリヒデ先生との出会いは、私が26歳の頃でした。当時、私は同じ道場の黒帯で、ノリヒデ先生は10歳の少年部。私の元教え子とわけではなく、同じ道場で稽古に励む一般部と少年部という関係でした。
その後、私は一般企業を退職して道場職員となり、ノリヒデ先生は大学卒業後に内弟子として道場へ入りました。そこで初めて、事務や指導を共に担う仲間となりました。
ノリヒデ先生は少年部時代から全日本大会を舞台に活躍し、中学生大会の全日本優勝で一気に才能が開花、現役時代には白蓮会館の世界大会で、重量級3位に入賞、その他のメジャー団体の全日本でも準優勝するという素晴らしい実績を残しました。しかし、その後は会社員として新たな人生を歩むことを選び、空手一本の生活からは離れました。
それでも、私が一研会を立ち上げる際には力を貸してくれ、現在も私の相談役兼技術指導員という立場で、一研会を支えてくれています。
普段は会社員として仕事に励みながら、時間の都合がつく時には私のスパーリングパートナーを務めてくれたり、道場内交流試合では主審、昇級審査では審査員を引き受けてくれたりと、陰で道場を支える大切な存在です。
また輝かしい実績を持ちながらも、それを誇示することはありません。必要な時にそっと力を貸してくれる、その姿勢こそがノリヒデ先生らしさだと私は思っています。まさに『気は優しくて力持ち』です。
そして、そのご縁は典英先生だけではありません。お母様は書道家として一研会のオリジナル空手着の胸マークやTシャツの背中の『一代一研』を書いてくださり、今でも交流試合のたびに、一人ひとりの名前を心を込めて賞状へ書いてくださっています。
一研会は、私一人で築いてきた道場ではありません。こうした長年のご縁に支えられ、多くの方々の力をお借りしながら歩んでくることができました。
このご縁への感謝を忘れず、これからも一歩ずつ、一研会らしい道場づくりを続けていきたいと思います。
市川典英先生、これからも一研会と道場生、そして私のスパーリングパートナーをよろしくお願いします。
