· 

連載②上手くなるから楽しい

 私は空手の稽古は、単に「楽しい」ではなく、「上手くなるから楽しい」であってほしいと考えています。

 もちろん稽古は楽しい方が良いと思います。仲間と笑ったり、汗を流したりすることも空手の魅力です。しかし、もし何年も続けているのに全く上達しなければ、どこかで面白味がなくなってしまいます。

 逆に、以前できなかったことができるようになると嬉しいものです。ミットが上手く蹴れるようになった。難しい型を覚えられた。組手で思い通りに動けるようになった。そんな小さな成功体験の積み重ねが、大きな自信につながります。稽古を「全然上手くならないけど、今日も汗を流して気持ち良かった」で終わって欲しくないのです。

 一研会では、常に道場生に「どうすれば目標を達成できるか?」を自分で考えてもらいながら稽古を進めることにしています。考えて、やってみて、失敗したらその都度修正して、何度も試して、ついにできるようになる。その喜びを知ってほしいと思っています。

 上手くなることは楽しい。そして、その楽しさを知った子が強くなると思っています。