現在道場生の稽古に取り組む意識を高く持ってもらうために、いろいろと試行錯誤しています。その中の一つが『不真面目な稽古態度が見られたら、一旦稽古から外れる』というルールです。これまでもその都度口頭で注意してきましたが、結局ちゃんとしている子はいつもちゃんとしているし、注意される子は毎回注意されています。これでは埒があきません。
そこで上記のような方法をとっているのですが、注意された道場生に「後ろに下がっていなさい」と伝えると、決まって「イヤです。ちゃんとやります。」と答えます。「じゃあ、なんではじめから真面目にやらないの?」となるわけですが、この問いにはみんな黙り込んでしまいます。しかしこのやりとりで解るのは、人間には向上心があるということと彼ら彼女らの稽古に取り組む意識を根底から変える必要があるということです。
現在のやり方で稽古を進めると、誰か一人が注意を受けて稽古を外れると道場全体の緊張感が一気に高まります。空手道場とはいえ、あまり道場生が萎縮するのは考えものですが、今、一研会は道場生の人数が飛躍的に増えています。新しく入会した道場生は指導する私よりも身近な先輩をお手本にします。その先輩の意識改革が現在一番の課題です。