『人を守ってこそ自分を守れる』

 孤独な山籠り修業とは違い、道場は人と人とが一緒に稽古をする中でお互いを研く場所です。そういう謙虚な気持ちを持てない自分本位な人は道場というシステムには向いていません。
 映画『七人の侍』の中に村を守る侍のリーダー島田勘兵衛の台詞で「人を守ってこそ、自分も守れる。己のことばかり考えるやつは己をも滅ぼすやつだ!」というものがあります。これはまさに至言。人間社会で生きる上で絶対に必要な考え方です。
 いくら空手道場でも自分が強くなることだけを考えていたらどうでしょう。道場内で孤立し、誰も相手をしてくれなくなるでしょう。それでもいい、という人もいるかもしれませんが、少なくとも一研会はそんな人を必要としていません。