良いものは共有します。

 私は自分がやってみて効果のあった稽古法などは、その情報を道場生と共有するようにしています。全ての稽古法が誰にでも合うわけではありませんが、やってみて効果があれば稽古へのモチベーションも上がります。

 また得意な技なども同様にどんどん種明かしをして、その対応策もみんなで考えます。当然その技は組手やスパーでは使いにくくなり、果ては逆に自分がその技をもらったりもします。しかし、そうすることで道場全体のスキルはアップしていきます。

 現在はしお元気村教室の一般部で稽古しているのは、そのほとんどが黒帯を含む上級者で、空手歴もそれなりに長く、みんなそれぞれ得意な技を持っています。最近では彼ら彼女らにも得意なコンビネーションを公開してもらい、それをみんなでやっています。提案者にはそのコンビネーションの狙いも説明してもらいます。その場での思いつきや説明のできない提案は不可。

 一子相伝の北斗神拳や一人山ごもりをして自分だけ強くなりたいなら構いませんが、道場というシステムの中で稽古をするならこのスタイルは良いと私は考えています。