何かと気忙しいですが

 年度初めは何かとバタバタするものですが、今年は例年以上の気がします。一研会もずいぶん人が増えた分、人の動きがいろいろと複雑になったからでしょう。新しい人との出会いは緊張感がありますが、楽しみでもあります。別れは当然辛いものですが、その人の人生が前に進んでいると考えれば祝福すべきことでもあります。

 そんなわけで昔から毎年この時期は寂しさと嬉しさの乱高下です。中々このイベントには慣れません。しかし、ちょっと前にある高名なハカセが『人の組織は常に人(もしくはその役割)が入れ替わることで、柔軟で強靱な組織になる』と仰っているのを聞きました。

 その話がストンと腑に落ちました。道場生は毎年少しずつ入れ替わりながらも私が指導する道場という形は変わらず、今も存続しています。人の身体は分解と合成を繰り返し、構成する細胞をどんどん入れ替えながら身体を維持しています。これを『動的平衡』と言い、人の組織にもこれが当てはまるそうです。

 こう考えると少しだけ気持ちが前向きになります。