やはり

 今月から約10名の道場生が組手稽古にデビューします。今日は当然ながらディフェンスの練習からスタートですが、正直この旧態依然とした手順には疑問も感じています。多くの格闘技のスパーリングはディフェンスや受け身からスタートすると思いますが、結局のところフルコンタクト空手の競技試合に限って言うなら、ある程度は相手の攻撃をもらうことになります。また完璧な防御はあり得ませんし、防御のみに重きを置くと自分の攻撃は常に後手に回ってしまいます。

 そこで、常に立ち位置を変えながら自分の攻撃に集中するのはどうでしょう。もちろん上段やレバーへの致命傷になりかねない攻撃はもらってはいけません。しかし、組手に慣れるうちにもらっても良い技と絶対もらってはいけない技が瞬時に判断できるようになってきます。自分自身の立ち位置を変えて攻撃することでも相手は攻撃の的が絞りにくくなりますので、自然と攻撃をもらう数が減ってきます。

 また仮に相手の攻撃を全て受けきっても、実戦ならいざ知らず、試合では勝てません。やはり結論は『攻撃は最大の防御なり』ということになります。さらに『強い皮膚と速い足』がともなえば怖い物はありません。