程よい緊張感がありました。

 最近道場生全体のスキルが上がってきたことで、ミットトレーニングや組手稽古などの対人稽古の最中に気を抜いていると手痛い思いをすることがあります。そのおかげで稽古に程良い緊張感が出てきました。

 フルコンタクト空手は相手にダメージを与えて倒すことが目的です。そのあたりが野球やサッカーなどのノンコンタクトスポーツとの大きな違いです。空手の技は意図して相手に怪我をさせようとしているのです。そんな空手ですから身体だけで無く当然心も疲弊します。

 保護者の方から「稽古に行きたがらない」といった話を聞くことがあります。原因はいくつかあると思いますが、その多くは『組手が怖い』です。しかしこれは正常な反応で、自分を倒そうとする相手との組手など怖くて当然です。しかし、ここが空手のターニングポイント、これを乗り越えるとまた先が開けてきます。