今日もひたすらミットです。

 今日も基本稽古のあとはひたすらミットトレーニングです。みんないつも熱心に稽古に参加してくれていますが、何の見返りも期待できない稽古ではその熱意も長続きしません。スキルアップの実感が得られてこそ厳しい稽古に耐えることができるのだと自分は考えています。

 保護者の方がお子様を道場に入会させる動機として仰ることの一つに『礼儀作法を身につけて欲しい』というのがありますが、空手道場の第一義は空手の技術を身につけて強くなることです。確かに礼儀作法は大切です。しかし、まずはスキルアップして空手の楽しみを知って欲しいと思います。そして稽古を続けることで得たスキルが、自分自身をより上のステージに引き上げてくれることが理解できれば厳しい稽古にもやりがいや楽しさを持って取り組めるようになります。

 そして道場で稽古を続けていくには、稽古の相手をしてくれる仲間へのリスペクトは欠かせません。そうすれば自ずと稽古相手に頭を下げるようになるでしょう。その時こそ礼儀作法や仲間への思いやりの大切さに気づくと思います。入会すればもちろん礼儀は厳しく指導しますが、その大切さに本当に気づくのは後々のことでしょう。

 ですので、まずは空手の技術の上達を目指しましょう。そのための講習会や、普段の稽古の成果を試す試合や審査には積極的に挑戦して欲しいと思います。