今日は昇級昇段審査の審査項目を組手を除いて一通りチェックしました。今回の審査受験者は大半が青帯以下の空手初級者ですので、まだまだ技術は拙いです。もちろん技術は高い方が良いでしょう。スキルの高さや引き出しの多さは登山で言えば山頂へアプローチするのにいろんなルートを知っていたり、便利な道具を持っていたりするようなものでしょうか。
しかし、格闘技に関して言えばスキルの高さは必ずしも強さに比例しません。フルコンタクト空手の試合では時折、格下の選手が格上の選手に勝利するいわゆる『ジャイアントキリング』が見られます。中にはラッキーパンチで決まった試合もありますが、シーソーゲームを格下の選手が制した場合は、決め手は『絶対に勝つ』という勝利を諦めない強い意志だと思います。格上の選手よりその思いが強かったのでしょう。
昇級昇段審査は、確かに試合よりはスキルを重要視します。しかし、強いメンタルの持ち主ならスキルはあとから必ず追いついて来るのは分かっているので、そんな道場生は今後の活躍を大いに期待できます。ですから、審査会ではスキルに関しては皆さんは今自分が持っているものを存分に発揮することに集中してください。足りない部分は元気の良さでカバー。今はそれで十分です。
追伸 今週末のエコール・マミ教室の通常の稽古は、昇級昇段審査実施のため受験生以外はお休みとなりますのでお間違えの無いようにお願いいたします。