向上心

 今日は基本稽古は省略して、型稽古とミットトレーニング、そして短時間のライトスパーリングを行ないました。今日の稽古には、前の日曜日の講習会に参加した道場生も多数いたので、今日の稽古では彼ら彼女らになんらかの変化があることを期待していました。しかし結局のところ、もともと良かった道場生はさらに良くなり、今ひとつだった道場生はやはり今ひとつ、という結果でした。

 あらためて思ったのは、何度もこのブログで書いてきましたが道場生本人の中に危機感と当事者意識が無いことが問題でしょう。お金で買えない、そして待っていても誰からも与えられない物を自分の努力で手に入れる喜びは何物にも代えがたいと私は思っています。それを知る機会が昇級昇段審査会や試合だと考えているのですが。実際、この間の試合で敗退して悔しさのあまり号泣した道場生を数名目にしました。

 道場生に向上心が無いわけではありません。むしろ、審査を受験することには貪欲で、「今回の審査はまだ課題が出来ていないから駄目」と伝えると「嫌です‼嫌です‼」をはっきりと強く意思表示します。

 今後の指導は彼ら彼女らの向上心を信じながら、具体的な努力の方法とそれに伴う結果を紐付けることにかかっていると思います。