試合後

 試合が終わって以降は、基本稽古やミットトレーニング、補強トレーニングなどのいわゆるオーソドックスな稽古が中心です。試合が終われば再度技術の土台をさらに大きく作り直して、そのあたりをチェックする昇級昇段審査を経て、再び試合に向けて組手技術を煮詰めていく、これが年間のトレーニングスケジュールのベースです。

 今はその土台作りの時期ですが、道場生が試合以降とても活気づいています。試合に出場した選手は試合で何か感じるところがあったのでしょうか。それに触発されたのか、試合に出場しなかった道場生の士気も高いです。やはりただ漫然と稽古をするより、何か目標があったほうが良いと思います。

 ただ、試合は昇級審査会に比べて、積極的に参加したいという声が若干少ない気がします。試合は昇級審査のように決められた課題をクリアすれば結果がついてくるというものではなく、稽古を頑張ったからと言って必ずしも報われるとは限りません。

 しかし人生なんてそんなことの方が多いです。それでも諦めずに努力を続けることの大切さを試合では学ぶことができます。今回の試合後のみんなの姿を見てそれを再認識しました。