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百見は一触に如かず

 道場内交流試合の申込締切が近づいて来ると、保護者の方から「出場するかどうか、迷っています。うちの子は試合に出て大丈夫でしょうか?」という質問をいただくことがあります。この質問は、お子様もご両親もこれまで空手の経験が無く、ましてや初めての試合となれば当然のことだと思います。これに対する私の回答は「無理強いはしませんが、ぜひ挑戦してみてください」です。
 実力的に試合が成立しない、という場合はもちろん出場を止めますが、自分の考えとしては『百見は一触に如かず(範馬勇次郎)』です。百回の稽古より一回の試合。普段の道場稽古と試合本番では、得られる経験値の量がまるで違います。それに勝てば自信になりますし、負けても経験になります。どちらの結果が出てもOK。こう考えればやらない手はありません。
 迷っているなら、先ずは経験してみるべきです。