今のところ順調です。

 最近ジュニアクラスの指導でで心がけているのは、あまり欲張った稽古メニューを作らずに、組手のベースとなるシンプルでオーソドックスなメニューに絞って稽古することです。これまではどうしても『あれも教えたい、これも教えたい』と欲張って出来るだけ多彩なメニューを準備して指導に臨んでいました。にもかかわらず中々思うように行かない。何十年も指導してきて、その中から厳選したメニューなのになんで?という思いがありました。

 ただ、よく考えてみればほぼ全員が空手経験無し、スタートして二年足らずの一研会です。また現在の黒帯や茶帯の先輩たちも一朝一夕に今の実力を手に入れたわけではありません。それに彼ら彼女らは自分が教えてきた中でも数少ないエリート的な存在でした。

 そこで他の黒帯の先生と話し合って、もう一度基本的なメニューに戻してみました。それを一定期間繰り返し、ある程度形になったら初めて次のメニューに進むことにしました。今のところそれが順調にいっているようです。

 昔は厳しい稽古の中から少数の強い弟子が出てくれれば良い、と感じていましたが、今は違います。一研会に入会してくれたからには、出来るだけ多くの道場生が等しく強くなり、『空手は楽しくて、やり甲斐がある』と感じて欲しいと思います。こちらの面ではこれまで以上に欲張ってます。