やはりここがターニングポイントです。

今日は組手技術講習会が終わって最初の稽古でした。
 しかし参加したメンバーの表情が対照的。自信が漲っている子もいれば講習会で組手を怖いと感じでしまった子もいて、やはりここがターニングポイントだと感じました。前者は入室早々に試合申込書を笑顔で私に手渡して来ました。後者の道場生は私の顔をちらちら見ながら、目が合うと思わず涙が溢れ出てしまいました。話を聞いてみるとやはり講習会での組手が相当怖かったらしく、それでも勇気を出して稽古に来たようです。
 その気持ちはとてもよく分かります。私も初めての組手では色帯の先輩に良いようにやられた挙げ句に思いっきり上段廻し蹴りを喰らって口から血を流しながら『こんな事やってられるか‼︎』と思いました。ただ帰りの道中、自分の意志で始めた空手を途中で投げ出すのか?と何度も自分自身に問いかけました。そして直感的に『ここで逃げたら俺は一生困難から逃げ続ける人間になる』と思いました。そして何とか踏み止まって今に至ります。
 そこで今日は稽古序盤に私自身や中学生の先輩たちの経験も踏まえてその点について少し話をしました。言いたいことが伝わったかどうかは分かりませんが、稽古終了時には少し前向きな発言もしてくれました。
 ただ、怖くても泣きながらでも道場に来て正面から怖さと対峙した姿勢は立派です。決して勇気を失っていません。間違いなく一歩前進です。