積極的になって来ました。

キッズクラスの一部の道場生は、稽古中に何かに挑戦して失敗することを極端に嫌がります。彼ら彼女らに共通するのはプライドの高さです。
　未知のものを学ぶ時には失敗はつきものです。乱暴な言い方をすれば、道場での稽古なんて失敗して恥をかいてナンボです。なのに高すぎるプライドが邪魔して失敗を怖れるあまり挑戦しない、というのでは本末転倒です。
　しかし、最近その傾向が少しずつ変わりつつあります。これまであまり積極的な言動が見られなかった道場生が、稽古中に挙手して発言したり、みんなの前でお手本を見せてくれたり、準備運動の号令をかけてくれたり、年下の子を手助けしてあげたり、と嬉しい変化が見られるようになりました。
　原因は恐らく、勇気を出して挑戦したことが上手くいって、それが自信となって次の一歩を踏み出せるようになったことです。このはじめの一歩が大切なんです。挑戦すれば失敗することもありますが、その失敗から学ぶことが出来ればそれは経験値となります。しかし挑戦しなければ失敗も出来ません。これはドラクエで言えばスタートした町の周りをいつまでもウロウロしながら最弱のスライムを倒してお茶を濁している状態です。
　道場生の中でまだ最初の一歩を踏み出せてない人は、次回の稽古でどんな小さなことでもいいので失敗など気にせず勇気を出して挑戦してみましょう。それに一生懸命な挑戦を笑う人は挑戦したことのない人です。