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再発見

 先日、ある黒帯の道場生から組手の技術について質問を受けました。質問自体は結構初歩的なものだったので、それについて私なりの回答をしました。すると『ほおぉ…』という顔をしています。
 また、組手の時の構え方はこうした方が良い、というような話の中で実際にその効果を実演してみると従来の構えと比べてその差は歴然。それについても『へえぇ…』と感心しています。やや失礼ですが、まあそれはいいです。
 そしてひと通り説明に納得した後で、最後に『面白いなあ‼️』と喜んでくれていました。それなりに空手歴の長い黒帯が空手を改めて面白いと感じて発したその言葉に、最近の私の指導に欠けていたものに気付きました。
 『稽古が面白くなければ空手は続かない』『空手とは厳しいものだ』『空手を始めたばかりの時期にあまり細かいことは言わない方が良い』『でも最初が肝心』等々色々と考えつつ、白帯と上級者の入り混じった現在の状況の中で、それらの比重の置き方について悩んでいましたが、今回の出来事はそのヒントになった気がします。
 そして、今日の自主トレで怪我のリスクもありましたがやや無謀と思えることにチャレンジしてみました。すると、何と余裕で成功。やっぱり『やるか、やらないか』で悩んだら失敗を恐れずに挑戦するべきと再認識。いろんなことが再発見出来た週末から今日までの三日間でした。