道場内のルールについて

 一研会では3歳から入会を受け付けていますが、就学前の道場生にとって空手が最初の習い事になるケースも多いです。そんな彼らの目には、道場という非日常の世界がとても異質に映るのではないかと思います。

 ご家庭や幼稚園・保育所とも違う異質な空間。決して楽しいだけではない稽古内容や厳しいルール。どれも彼らにとってはストレスになるでしょう。

 ただ私としては、行き過ぎてさえいなければ、そういう厳しさに早い時期に触れることは大切だと思います。最初のうちは、自由にふるまえない苛立ちもあるでしょう。好きな時におしゃべりをし、好きな時に寝転んで、嫌なことはやらない。これらの勝手な行動を制限されることに最初は大きなストレスを感じることでしょう。しかし、人が社会で生きていく以上、最低限のルールは必要です。それが理解できれば道場という集団の中のルールに則って行動することにも納得できるでしょう。その為には、道場内のルールは道場生の得心のいくものでなければならず、指導する側が幼年部に、それがいかに大切なことかを分かってもらえる努力が重要なんだと思います。

 ただ、問題は就学前の幼い道場生にどう伝えるのが効果的か。時代も変わって「先生がカラスが白いと言えば、白いんだ‼」という滅茶苦茶な論法は現代では通用しません。まずは、私自身が道場のルールをしっかり守り、その姿を見せて粘り強く分かってもらえる努力をすることが一番だと今は考えています。