三日会わざれば刮目して見よ

子供は時として、ちょっとしたことがきっかけで急成長します。例えば試合に勝っても負けても、稽古で褒められても貶されても、なんでも成長の糧にしてしまう逞しさがあります。
 そんな子供の急激な成長を目の当たりにした時、入会当初にこちらが勝手に抱いた印象とはまるで違う変貌ぶりに、指導員同士で自嘲的に『俺たちの目は節穴』だと言い合ったりする時があります。
 現在一研会で頑張ってくれている小中高生の黒帯に限って言えば、私は入会当初の彼ら彼女らが後年道場の屋台骨を担ってくれる存在になるとは思ってもいませんでした。空手はスペックだけでは測れないということを痛感します。ファーストインプレッションなどまるであてになりません。
 子供は『三日会わざれば刮目して見よ』です。