覚えていてくれた

稽古の度に道場生には『今日の稽古の一割でも次回の稽古に持ち越そう。』と話しています。そして、ここ最近は「この前、稽古したこと覚えてる?」と確認すると結構覚えてくれています。
 今日も「前回話した『漸進性の原則』の話、覚えてる?』と聞いてみると、小2の男の子が「押忍!」と答えました。「じゃあ、説明して。」と言うと「この前、顎の高さを蹴れたら今日は鼻の高さを蹴るように頑張ること。」と自分なりの解釈を交えてきちんと説明してくれました。それにしても、ちゃんとその意味を理解してくれていることに感心しました。ヨーチン君、すごいです。
 平たく言えば『昨日の自分を少し超えること』。今日腕立て伏せが20回出来たとすれば次回は21回を目指す。今日の組手で反省点があれば、次回までにそれを改善する。これは空手を始めたばかりの初心者も黒帯も同じです。
 この作業を自分を信じてひたすらに繰り返すのが稽古です。日頃の稽古に迷いが出たなら、先ずはシンプルに昨日の自分を超えることを目標に据えて稽古に取り組んでみてください。道場に足を運んでまで厳しい稽古を頑張るほどの皆さんなら出来ると思います。