楽しいだけでは終わらせない

 今週から中高生は定期テスト期間に入りました。普段なら中高生がいない日は白帯多数の現在は結構大変なはずなんですが、一研会では年末までの間、今回の秋の入会キャンペーンで入会してくれた大勢の白帯の道場生の下地作りのために見学体験入会を一旦ストップしており、今はそれに注力出来るので全然大丈夫です。

 稽古のコンセプトは『厳しく楽しく』。楽しい稽古は大いに結構ですが、それだけで終わっていいはずがありません。『楽しいからやる』は、『楽しくないからやらない』と同義です。そこで終わっては、『辛い』と感じる稽古になると途端にモチベーションが下がってしまいます。

 そうではなく、『辛いけどやる価値がある』というところまで稽古の質を高める努力を指導する側がしなければなりません。そのためには当然肉体的にも精神的にも痛みが伴います。しかし、そこを避けて通り、道場生の顔色を伺った指導をしていると結局道場というものの本質を歪めます。道場は仲良しクラブではありません。

 今の上級者の道場生は、そんな環境の中で努力を続けて来てくれました。

 一研会は、年齢や性別に関係なく、誰であっても純粋に自分を研き続けることのできる道場であってほしいと思います。