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稽古に取り組む姿勢について

稽古で全力を出さないという姿勢が私は嫌いです。これは別に体力的な話をしているのではなく、どちらかと言えば稽古に向き合う気持ちの話で、真剣に稽古に取り組まない姿勢が嫌いだという意味です。
 私は中高生の頃、結構冷めた人間で、物事に全力で取り組む事が格好悪いと考えるタイプでした。そして、何事もほどほどで良いと思い、何かに必死になってる人を鼻で笑っていました。まさに歌の『ファイト!』の歌詞の通り、闘っていない私が必死で闘っている人を笑っていたのです。
 その後、いろんな事を経験していく中で、そんな考え方をとても恥ずかしいと感じるようになりました。自分も何かに必死に取り組んで、そこで出た良い結果も悪い結果も、全て自分の責任として受け止めたいと思い、始めたのが空手です。
 必死で何かに取り組んでいる人を笑うような人間には絶対戻らない。そして、自分が大切と思う事と全力で向き合い、決して悔いを残さない生き方をしたい。今はそう思っています。